タイ視察旅行記、4回目は、タイの帽子工場についてです。

 

今回、タイでお会いした帽子工場の社長様のご厚意で、2社の帽子工場を見学させていただきました。

今回お邪魔した2社の工場さんはいずれも、チェンマイの中心部から車で30-40分程度の場所。

どちらの工場さんも、日本向けへの帽子の生産がメインとなっています。

 

チェンマイはもともと縫製工場などが盛んで、良い縫い子さんがおられるとのこと。

「ショッピングエリア(チェンマイ編)」でも、アーティストやメーカーなどものづくりに携わる方が多いらしいと書きましたが、

土地にもDNAのようなものがあり、気候や風土・そこに住む人々の価値観などで、ものづくりに向いた土地、商売に向いた土地などがあるのかもしれないな~などと感じました。

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2社の工場を拝見させていただいて驚いたことが2つばかり。

一点目が、裁断・あるいは縫製工程のすべてが、屋外(もちろん屋根はあります、室内ではなかったという意味で・・)だったこと。

日本、あるいは中国でいろんな工場さんを拝見させていただきましたが、屋外にそういった設備があることが新鮮でした。

道をまたいだ反対側の草原では、牛が草を食んでいるのが見えて何とものどか。

そんな中、熱心かつ丁寧に縫製をされておられる縫い子さんたちが印象的でした。

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二点目が、ミシンなどの設備が日本に比べてものすごく安いこと。

日本では見かけることのない”TYPICAL”というミシンを使われていたのですが、その値段が30000円程度とのこと。

日本で一般的な有名工業用ミシン(JUKIなど)を購入すると、新品だと30万円台、中古でも12万円程度はすることを考えると、破格の安さ。

 

また、なぜか有名工業用ミシンメーカーのものも破格の安さで売られているようで、何ともうらやましい限り。

修理などのメンテナンス費も安いとのことで、これだけでも十分タイで工場を運営するメリットはあるなと感じました。

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今回、2社の工場さんの現場を拝見しお話をさせていただいて感じたこと。

私のような小さな工場を運営している立場としては、「安さを追い求めて海外に工場を作る」という時代ではなくなったのでは、ということです。

 

もちろん、国内生産に比べ海外生産のコスト的なメリットはまだまだあると思います。

しかし、タイでも、ここ数年最低賃金の大幅な上昇などもあり、より付加価値の高い製造にシフトしている状況。中国などは言わずもがな。

コストがあがればまた別の国に移ればよいという考えはやがて限界が来ますし、それができるのは資金力のある大手だけでしょう。

 

目先のことより、どこで、そして誰と一緒に工場を続けていくのか(いきたいのか)、ということのほうが重要かな・・と。

国内・海外を問わず、ある場所に根付き、その地域の人々の助けや理解を得ながら工場を続けていく、それが強い工場への近道ではないだろうか・・・

親日的で明るく仕事熱心なタイの国民性は、日系の工場として継続していくうえでとてもいい環境のように思えました。

 

タイ在住の友人の言葉、「やりたいことがある、なすべきことがあるからここにいるんだ」との言葉が印象に残りました。

 

今回お邪魔した会社の社長さんは、いずれも日本人の方。

異国の地に根付いて会社を運営されていることに、強いあこがれと尊敬の念を感じました。

 

私の不躾な質問にも、とても丁寧に余すところなくお答えいただき、大変感謝しております。

この場を借りて、お礼申し上げたいと思います。

 

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